あるところで生後３ヶ月の赤ちゃんを連れた夫婦がスーパーマーケットに来た。店内まで赤ちゃんを連れて買い物をしようと思っていたが、赤ちゃんは車のチャイルドシートで気持ち良さそうにおとなしく眠っていた。
なので夫婦は赤ちゃんを車に寝かせたまま、買い物へ行った。夫婦が買い物を済ませ車へ戻ってくると赤ちゃんはチャイルドシートからこつ然と消え去っていた。まだ生後３ヶ月なので自分でどこかへ行けるはずもない。赤ちゃんはどこへ行ってしまったのか？
夫婦は警察へ相談して、懸命に自分たちの赤ちゃんを探した。地元警察の捜査もむなしく赤ちゃんは見つからなかった。この地域では時々、この様にして生後まもない赤ちゃんが謎の失踪をする事件が発生していた。
時を同じくして、ある航空機に赤ちゃんを連れた夫婦が搭乗した。赤ちゃんはとてもおとなしく眠っていた。飛行機は目的地へ向けて順調に飛行していたが、突然エアポケットに入って大きく揺れた。あまりの揺れにキャビンアテンダントもバランスを崩し持っていた雑誌をバラまいてしまったという。
運悪くその雑誌が赤ちゃん連れの夫婦のところへ落ちてしまい赤ちゃんの頭にかぶさってしまう。
キャビンアテンダントは夫婦に謝り赤ちゃんの頭にかぶさった雑誌を取った。すると赤ちゃんの首がおかしな方向へ曲がっているのを目撃してしまう。
雑誌が落ちた時に赤ちゃんの首が！？キャビンアテンダントは焦ってしまったが、夫婦はなぜか冷静で赤ちゃんは大丈夫だからとキャビンアテンダントを赤ちゃんから遠ざけようとした。周囲がばたついていたのに赤ちゃんはおとなしく眠っている様子だった。
キャビンアテンダントは不信に思い、機長に今あった事を話した。機長の指示で夫婦は着陸後、空港内の部屋に連れて行かれた。赤ちゃんを調べるとその赤ちゃんはすやすや眠っている状態のまま死んでいた。そして、赤ちゃんのカラダを調べると腹はざっくり切り開かれ内蔵はなく、体内からは大量の麻薬が見つかったという。
そう、この赤ちゃんこそ、冒頭のスーパーにいた夫婦の元からいなくなった生後３ヶ月の赤ちゃんであった。
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